わたくしたちの祖先は、春秋の美しい移り変わりの中で、耳にする鳥のさえずり、獣のうめきを、人を恋い妻をしたう声と聞き、また山や川、草や木の姿にも、共に生きるものとしての共感を寄せました。自然のあらゆるもののうえに神の祝福がそそがれ、神の恵みのうちに、絶えることのない生長と変化がもたらされる、時に困難にあえばそれは神の試練であるともかんがえました。この天地にあふれる生長の意志を本体として、やがて花を生ける道がほのかな形となって芽生えました。
いま池坊は、色や形をこえて、いのちの美しさが匂でるようないけばなを表現することを目指しています。 |